偽計業務妨害

おはようございます。
最近話題になっていた携帯カンニングの犯人が逮捕されたようです。
仙台市の浪人生で，勉強自体はそれなりに出来たようです。
の割には，ネット掲示板や携帯電話という試験終了後も証拠が残る方法でのカンニングはあまりにもお粗末です。
インターネット上での通常のやり取りが匿名で出来るため，今回のようなカンニング方法を使っても，発覚することがないと考えていたのでしょうか。
結果，偽計業務妨害罪で逮捕され，最終の処分がどうなるかは分かりませんが，これだけ存在が周知されたわけですから，大学どころではないでしょうね。
ちなみに，偽計業務妨害罪といういうと，いまいちピンと来ない方が多いと思いますが，簡単に言えば人目に見えない方法で他人の業務を妨害する犯罪です。これに対し，目に見える方法で他人の業務を妨害するのが威力業務妨害罪で，いずれについてもこれまで刑事事件として担当したことはありません。
インターネットと言えば，かなり昔（約20年以上前で，パソコンなどがまだ一般的でなかった頃）に大阪で「夢工場」という催しものがあり，そこで，東京会場の来場者と「チャット」が出来たのですが，そのチャットの相手が実は男性なのに女性のふりをしていました。
今でこそ，こういった性別を偽ってネット上でやり取りされることも珍しくありませんが，僕は，インターネットの利便性よりも，先に匿名性の恐ろしさの方を実感しました。