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Author:akatuki00
はじめまして★
生まれも育ちも西宮で、西宮で開業した弁護士としての日常を、法律のことのみに縛られず、肩の力を抜いて思いつくままに綴っていきたいと思います。これまでの人生,日記など付けたことがないので、これをきっかけに続けてみたいと思います。このブログで、弁護士をという職種を身近に感じていただければ幸いです。
現在,兵庫県西宮市寿町4-22の「あかつき法律事務所」(TEL 0798-34-1780)にて執務中です。

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悪質業者

おはようございます。
オリックスの金子投手,阪神の藤川投手,ともに在阪球団の投の要の選手が故障とのことで,本日の天気とは対照的に日本シリーズでの関西ダービー実現に暗雲が立ち込めています。
暗雲といえば,利息制限法以上の利息で消費者金融課からお金を借りている場合,利息制限法を超える部分は元本に充当されていき,取引期間が長ければ逆にお金が返って来る,いわゆる「過払い」事件において悪質な対応をしてくる業者が増えて困っています。
たとえば100万円の過払いがあり,これを返還するように業者に要求しても,ああだこうだと泣きついて1,2割(あるいはそれ以下)での和解を求めてくるので,これでは話にならないので交渉を打ち切り過払い金返還訴訟を起こします。
業者は訴訟期間中も同程度での和解を申し入れて来ますが,同じく話にならないので,裁判所でこちらの過払い請求金額満額での判決をもらうことになります。
すると,業者は,判決が出たにもかかわらず,半ば脅迫気味に業者提案の1,2割の和解に応じなければ控訴すると言ってきます。
当然,このような馬鹿げた脅しなど聞くに値しませんし,判決が出ているにもかかわらず,このような額で和解(「和解」とは本来相互に譲歩することなのに,こちらが一方的に譲歩するだけなので和解と言えないと思います。)に応じる理由がないので,和解を拒むと,業者は勝ち目がないのに単なる引き延ばし目的だけで控訴します。
そもそもの目的が単なる引き延ばしなので,業者は自らが控訴したにもかかわらず,控訴審を担当する裁判所が指定する裁判期日をいずれも都合がつかないと言い続け,ひたすら控訴審での判決を引き延ばそうとします。
もっとも,何とかその後,業者の控訴が棄却され判決が確定したとしても,業者は資産がないため開き直ってこのような嫌がらせをしているので,結局はその後,強制執行の対象となる財産もないので過払い金の回収が困難となるケースが多いです。
ないところからは取れないというのが民事の限界なので,ホント,過払いの事案に限らず,民事でももっと強力な債権回収手続きがあれば良いのにと思います。

2011.02.08(Tue) | 事件 | cm(0) | tb(0) |

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