おはようございます。
今日も朝から雨で,ジメジメして嫌な天気です。
夏が待ち遠しいわけではありません(むしろ,梅雨が続いてそのまま秋か冬になってくれた方がありがたいです)が,梅雨明けにはもうしばらくかかりそうですね。
さて,先週末,弁護士会で成年後見制度の研修会がありました。
成年後見制度とはご存知の方も多いかと思いますが,簡単に言うと加齢による痴呆や病気などの影響で自ら契約などの法律行為をすることが困難な方(後見を受ける側の人ということで被後見人と言います。)に裁判所が後見人をつけて,その方の財産や権利を保護しようという制度です。
ドイツなどではかなり利用されているようですが,日本ではまだまだ利用者が少ないのが現実です。
というのも,旧民法下の家督制度にみられるように,日本は伝統的に家に対する意識が強いので,個人の財産といえども,その家の財産という意識が強く,後見制度を利用することなく,事実上,相続人の一人(同居している親族がほとんどです。)が財産管理をしているケースが圧倒的に多いからだと思います。
しかし,被後見人は他人と契約をする能力がない(例外として日常生活に関する行為は可能)わけですから,自ら財産管理を誰かに任せること自体が不可能で,上記のような事実上の財産管理は,他人の財産を無断で管理しているということになります。
たとえ,被後見人から頼まれたとしても,その依頼は法的には事後に取り消されてしまうことになります。
また,被相続人が亡くなられた後の相続において,たとえ誠実に財産管理をしていたとしても,他の相続人から無権限であるが故に,無断で使い込んだなどと非難されることも多々あります。
なので,せっかく被後見人のためにしていた行為が後々無に帰したり,トラブルの原因にならないためにも,あらかじめ成年後見の申し立てをしておくべきでしょう。
今日も朝から雨で,ジメジメして嫌な天気です。
夏が待ち遠しいわけではありません(むしろ,梅雨が続いてそのまま秋か冬になってくれた方がありがたいです)が,梅雨明けにはもうしばらくかかりそうですね。
さて,先週末,弁護士会で成年後見制度の研修会がありました。
成年後見制度とはご存知の方も多いかと思いますが,簡単に言うと加齢による痴呆や病気などの影響で自ら契約などの法律行為をすることが困難な方(後見を受ける側の人ということで被後見人と言います。)に裁判所が後見人をつけて,その方の財産や権利を保護しようという制度です。
ドイツなどではかなり利用されているようですが,日本ではまだまだ利用者が少ないのが現実です。
というのも,旧民法下の家督制度にみられるように,日本は伝統的に家に対する意識が強いので,個人の財産といえども,その家の財産という意識が強く,後見制度を利用することなく,事実上,相続人の一人(同居している親族がほとんどです。)が財産管理をしているケースが圧倒的に多いからだと思います。
しかし,被後見人は他人と契約をする能力がない(例外として日常生活に関する行為は可能)わけですから,自ら財産管理を誰かに任せること自体が不可能で,上記のような事実上の財産管理は,他人の財産を無断で管理しているということになります。
たとえ,被後見人から頼まれたとしても,その依頼は法的には事後に取り消されてしまうことになります。
また,被相続人が亡くなられた後の相続において,たとえ誠実に財産管理をしていたとしても,他の相続人から無権限であるが故に,無断で使い込んだなどと非難されることも多々あります。
なので,せっかく被後見人のためにしていた行為が後々無に帰したり,トラブルの原因にならないためにも,あらかじめ成年後見の申し立てをしておくべきでしょう。

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